「鍾馗伝奇之歳寒三友」74歳の監督が10年かけて制作した悲願の中国アニメ映画が間もなく公開

書こう書こうと思いつついつの間にか公開当日になっているのでいい加減書きます。
鍾馗物語に強い思い入れのある74歳の映画監督が完成させたアニメ映画「钟馗传奇之岁寒三友」

 

▼「钟馗传奇之岁寒三友」予告映像

 

▼「钟馗传奇之岁寒三友」MV

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▼ポスター画像

 

この作品の映像は3年前から出回ってはいたのですが、当時の進捗具合はかなり怪しそうだったので正直なところ完成するとは思っていませんでした・・・。
実は半年程前にも一度上映予定日が発表されており、その後何事もなかったかのように一旦上映が延期になっていたのですが、最終版の予告映像やMVも出ているので今度こそ本当に上映されるようです。

 

▼半年ほど前の上映告知ポスター画像

 

 

 

 

 

 

道教における神とされる鍾馗の物語。
鍾馗は中国で人気があるキャラクターのようで、何度かテレビドラマ化もされているようです。

 

中国のアニメ作品としても少し古い感じがするキャラデザではありますが、アニメーションは丁寧に作られている印象。

この「钟馗传奇之岁寒三友」の監督は晓寒さんという74歳の映画監督だそうで、プロフィールを見ているとアニメが専門というわけではなさそうです。
どうも晓寒さんは80年代に「钟馗」のテレビドラマシリーズの監督をしていたそうなのですが、諸事情により撮影は中断。その後晓寒さんはサイパンで過ごしながらも「钟馗」の物語作りを忘れることはできずに長い年月をかけて「钟馗传奇」の物語を書き上げたそうです。
そして60歳を過ぎて遂に私財を投げうってアニメ映画として制作を開始。制作期間は10年にも及び、200名近いスタッフによって描かれたイラスト原稿は70万枚にも及ぶ規模となりながら完成にこぎつけたのだとか。

 

ふーむ、中国アニメ産業の逆境をものともせず8年かけて作り上げられた「大聖帰来」、同人flashアニメから12年後に劇場アニメとなった「大魚·海棠」、厳しいと言われていいた中国のアニメ表現規制の常識を打ち破った「大护法

昨今の中国アニメ映画界にはロマンを感じずにはいられませんね。
大ヒットとはいかないかもしれませんが、個人的には「钟馗传奇之岁寒三友」は観てみたい作品です。

 

 

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