孫悟空をテーマとした中国のとても素晴らしい歌「悟空」
公式テーマソングではないのですが、アニメ映画「西遊記之大聖帰来」のイメージにぴったりなのでファンから大聖帰来のテーマソングのように扱われています。
※歌詞がとっても難しいのでかなり想像訳です
曲名:悟空
歌手:戴荃
作詞・作曲:戴荃
月溅星河 长路漫漫
风烟残尽 独影阑珊
月が銀河を跳ねあげ 道は長く遠く続いてゆく
煙塵は尽き 孤独な影が衰えを迎える
谁叫我身手不凡 谁让我爱恨两难
到后来 肝肠寸断
俺が強すぎるせいなのか 愛憎の狭間に追い込まれてしまい
結局 俺の心はズタズタに引き裂かれてしまった
幻世当空 恩怨休怀
舍悟离迷 六尘不改
この世が幻のように移ろうものと知れば 恩怨の念は静まり
悟ることを捨てれば 心には煩悩が残る
且怒且悲且狂哉
是人是鬼是妖怪
不过是 心有魔债
怒り、悲しみ、そして狂うのが
人であり、鬼であり、妖怪なんだ
ただ、心に魔障を抱えているにすぎない
叫一声佛祖 回头无岸
跪一人为师 生死无关
「釈迦」と一声叫び 戻る道を失った
あの人を師と崇めてからは 生死など厭わず
善恶浮世真假界
尘缘散聚不分明 难断
善悪と真偽が渦巻くこの世では
俗世の因縁はぼやけてしまい 断ち切ることも出来ない
我要这铁棒有何用
我有这变化又如何
この鉄の棒が何の役に立つのだろう
変化の術で一体何をすればいいのか
还是不安 还是氐惆
金箍当头 欲说还休
依然として不安で 憂鬱なまま
緊箍児を見つめても 何も言葉は出ない
我要这铁棒醉舞魔
我有这变化乱迷浊
この鉄の棒で魔人のように醉舞し
変化の術で掻き乱す
踏碎灵霄 放肆桀骜
世恶道险 终究难逃
天空の宮殿を踏み荒らし 思いのままに暴れまわる
この世は厳しく いずれ報いを受けるというのならば
这一棒 叫你灰飞烟灭
この一振りで 跡形もなく消し去ってやる
【終】
この歌詞は私にはとっても難しく、八割方意味が分からなかったので諦めかけていましたが、ニコニコで訳をつけている方がいたのでほとんどそちらを参考にしています。
中国でもこの歌詞の意味に関する議論スレッドが立つほどで、やはり解釈は難しい歌詞なんだと思います。
まぁおおまかには英雄としての悟空の苦悩を歌ったもののようです。
▼ちなみにこの歌は中国の人気歌番組「中国好歌曲」で歌われた歌のようです
▼本来の「西遊記之大聖帰来」テーマソングはこちら
私が観られる日はくるのでしょうか・・・。
ちゃに丸さま
私には中国語はさっぱりなので何とも言えませんが、この歌の歌詞中の
「幻世当空」
の「空」は仏教用語の「空」と解釈した方が良い気がします。
「幻世当空」の部分を
「この世界が幻のように移ろいゆくもの(だから普遍的な実体がなく、「空」である)だと知れば」
と訳すことができれば、次の
「恩怨休怀」
にすっきりと繋がる・・・・・・ような気がするのですが、文法上そのように訳することは可能でしょうか?
たまにしかコメントをチェックしてなくてすみません・・・。
>仏教用語の「空」
ありがとうございます。
確かに空はそういった意味かもしれません。
「幻世」はこの世の儚さを意味する言葉のようなので、意味がとてもすっきりしますね。
訳はまた直してみます。