台湾ボーカロイド「心華（シンファ）」
先日中国のイベントで販売されることが発表されましたが、その代理企業にちょっとびっくり
▼先日発表があった中国での「心華」イベント告知
来自：weibo @FUN成都游戏动漫节
6月27日から成都で開催される「FUN游戯動漫節」というイベントで心華のライブラリや音楽CDが発売されるようです。
すでにこの告知は色々と気になるところがあるのですが、今朝ポロっと情報が出てきた心華の中国代理企業が斜め上すぎてぶったまげてしまいました
▼心華の中国代理企業「上海望乘」代表からのお話
来自：http://www.weibo.com/1694556887/Ciwm5uZli
任力社長！？
任力社長といえば、初の中国語ボーカロイド「洛天依」などを展開している「上海禾念（Vocanese）」の代表だったのですが、今年の2月に突然退任が発表されてボーカロイド事業から離れたのかと思っていたのですが・・・。
どうも、任力社長は新たに「上海望乘」という企業を設立して新しくボーカロイド事業を始めることにしたようです。
そんなわけで第一弾が「心華」の中国代理業ということらしい。
うーむ、あの退任の発表はあまりに唐突だったので何か理由があるのだとは思っていましたが、そういうことだったのか・・・。
▼過去関連記事
ボーカロイドでもUTAUでもない中国独自の新バーチャルシンガー「嫣汐」登場！ 【MUTA】
ところで、台湾のUTAU「夏語遙」、台湾ボカロ「心華」、中国3Dアイドル「紫嫣(Violet)」、そしてこの「嫣汐」と、ここ最近立て続けに中国ボカロ「洛天依」のライバルとなるバーチャルアイドルが誕生しているのですが、そんな中で「洛天依」を展開するVOCANESEの任力社長の退任が先日突然発表されました。
タイミング的に（笑
「上海望乘」はまだ立ち上がったばかりでまだ活動内容もよく分からないのですが、中国の動画サイト「AcFun」に何故かアカウントがあって、そのアカウントでアップされている動画がまたちょっと意外
▼AcFunのアカウント
来自：http://www.acfun.tv/u/1382637.aspx
あのハイクオリティな心華オリジナル曲「御守」が上海望乘アカウントでアップされてます。
ふーむ、イベントで登場する音楽CDの収録曲とかになってるってことなのでしょうか。
あと任力社長が関わっているとなると、
この告知表現もなかなか感慨深いものがありますね
↓↓
「大陸」初登場の心華サウンドライブラリと、「中国」初登場の心華音楽CD。
実は任力社長は以前に「上海禾念は中国唯一の正規ボーカロイド販売代理企業です」と発言してしまい、それを見たボカロファンから「台湾にEカプセル（初音ミクの台湾正規代理店）があるじゃないか！」とか「上海禾念は台湾独立の立場を取ってるぞ！」なんてつっこまれて騒ぎになったことがあるんですよね・・・。
そんなわけで、微妙な配慮が伺える表現になっていてなかなか感慨深いところです。
▼これもちょっと気になる
いつも思うのですが、ボーカロイドを「虚拟歌手（バーチャルシンガー）」としてよりも、「虚拟偶像（バーチャルアイドル）」とアピールするところは少しひっかかってしまいます。
まぁ中国では実際音楽ソフトウェア販売で商売するのは難しいのでしょうし、企業側としてはバーチャルアイドルとしての興行収益を重視したいのは理解出来ますが、流石にバーチャルシンガーとしての本質がおざなりだと企業側の思惑が滲み出すぎていてちょっとなぁと感じてしまうんですよね・・・。
▼まぁそんな中で初音ミクも遂に中国でのMIKU EXPO上海の開催が正式発表されましたし
来自：weibo @初音未来EXPO
▼洛天依などの中国ボカロも今年はSeeUの韓国STMediaと共にコンサートに力を入れると発表されましたし
来自：weibo @http://acg.178.com/201412/212728266770_3.html
▼そして強力な資金力で攻勢に出る中国バーチャルアイドル「紫嫣(Violet)」
いやぁ、やはり2015年はバーチャルアイドルのホログラムコンサートが熱い年になるのかもしれませんね。
世はまさにバーチャルアイドル戦国時代。
そんなわけで、この心華の秘密の告知というのもやっぱりホログラムコンサートの告知なんじゃないかと思ったり思わなかったりも・・・
いやはや、心華の中国展開はどうなりますかねぇ。
そんなことよりも、「僕はA.I CLOUDの電脳世界から夢と愛とエナジーの滴届けるよ」の方が気になる。これってMitchie Mさんの「ぶれないアイで」の丸パクリなんだけど、権利関係どうなってるんだろ？