日本国籍の元人民解放軍兵士の半生を描く中国アニメ「血与心(血と心)」予告映像

日本国籍でありながら人民解放軍兵士として戦地に赴いた砂原恵さんの半生を描いた作品「血与心(血と心)」。
アニメ化PVなどが公開されているので作品紹介しておきます。

▼アニメ「血与心」PV1 (ビリビリ動画)

 

▼アニメ「血与心」PV2 (ビリビリ動画)

 

 

 

 

 


「血与心」は昨年のビリビリ動画アニメ発表会でもアニメ化が発表されていた作品。
最初このPVを見たときには、中国アニメで「天皇陛下万歳」なんてどんな作品なんだろうとドキっとしてしまいました。
そんなわけであまり作品の内容を良く知らずにブログに書くのも怖いので、原作となるコミックが日本でも発売されていたのを見かけて先に購入しています。

▼原作コミック「血与心(血と心)」

この原作コミックは一通り読んでみたのですが、「血与心(血と心)」は満州で育った日本人である砂原恵さんの半生を描いた漫画作品であり、実際に砂原恵さんに取材をした内容に基づき、数多くの歴史資料を参考にしながら書かれたものだそうです。
確かに日本人の私が読んでいても日本側の描かれ方についてあまり違和感が無いような内容で、良い日本人もいれば悪い日本人もいる、なんなら日本軍人にも良い人間はいたんだという、当たり前と言えば当たり前ではありますがそういった点も配慮されて描かれている、非常に真摯に作られた作品のようには感じます。

漫画版の紹介については下記の記事に詳しく書かれています。

CRI Online 元解放軍日本籍兵士・砂原恵さんの半生を描く漫画、中国で出版

 

 


ちなみにコミック読んで特に「へー」と思ったのは、予告映像にも出てくるこれ。
人民解放軍というのは、地主が持っていた土地を貧しい農民に配分していく土地改革を進めることで人民からの支持を得ていったんですね。
人民解放軍の歴史はさっぱり知らなかったので、色々と初めて知ることが多くて為になる作品です。


漫画版と若干異なる描写もありアニメ版がどういった作りになるのかはまだ分かりませんが、この作品は日本人が見ても気づきの多い作品なのではないでしょうか。
アニメ版は恐らく今年の国慶節に合わせて10月頃に公開されるんじゃないかと思います。

 

 


ちなみに軍人ばかりが登場する作品なのですが、たまに登場する女の子のイラストはとっても可愛い。着物の描写も非常に丁寧で見事なんですよね。
というか、何か見覚えある絵なんだけどなぁと思って作家名のところを見返してみると・・・


作者の名前は李昀さんですが・・・あれ、「中国漫画館」ですと?

中国漫画館さんはツイッターでも中国漫画の翻訳配信をされているアカウントですが、確かに言われてみると中国漫画館さんの看板娘イラストの絵柄とよく似てるぞ。



「血と心」の作中にも中国漫画館看板娘(伶茉莉&桜草愛)らしきキャラクターが!

 


そんなわけで、作者の李昀さんというのは以前から見ていた中国民族娘イラストを描かれていた李さんのことだったんですね。
ちょっとびっくりしました。

 

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4 件のコメント

  • 砂原恵氏は今年の6月に亡くなられてしまいましたね。
    享年88歳でした。
    存命の間に配信できなかったのが残念でなりません。

    血と心の日本語版コミックは私も読みましたが素晴らしい作品です。
    題材的に日本での配信は難しいかもしれないが是非やってほしい。
    できれば地上波のテレビで。

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