中国の人気コミック「拜见女皇陛下(bàijiàn nǚhuáng bìxià/バイジェンニューホアンビーシャー)=女王陛下に謁見」のオープニング風イメージムービーがなかなか気合入ってます。
昨日公開されたみたいですが、既にこの作品のファンがかなり盛り上がっている様子。
動画はこのあたりでどうぞ。
土豆 拜见女皇陛下OP
bilibili.tv 官方出品——拜见女皇陛下OP
私もコミックの1話をチラ見したくらいでちゃんとしたストーリーは良く知りませんが、学子路小学という小学校の落ちこぼれ学級が舞台となっているようです。学級を暴力で支配して班長(日本で言う学級委員長)になろうとしたガキ大将の小军(xiǎojūn/シャオジュン)に誰も口出しすることができなかったが、ただ一人小军に立ち向かったのはヒロイン・小华(xiǎo huá/シャオホア)。小军を倒して学級の女王にのし上がり、学級を導いていくといった感じのお話のようです。「めだかボックス」に近い感じかもしれません。
ちなみに中国の班長というのは役割的には日本の学級委員長と同じようなものですが、権力の象徴としては日本のそれとは比較にならないほど重要な意味合いを持つようです。この頃から所謂キャリアが始まっているとのこと。
左側の女の子は小红(xiǎo hóng/シャオホン)。見た目は可愛いが腹黒らしい
右側の男の子が小军(xiǎojūn/シャオジュン)。ガキ大将
ずいぶん爽やかに描かれていますが、劇場版はきれいなジャイアンみたいな感じでしょうか(笑
地味な主人公・小明(xiǎomíng/シャオミン)。
「中国には面白いコミックがないのでコミック原作のアニメが少ない」と言われていますが、この作品の人気の高さならアニメ化してみてもいいんじゃないのでしょうか。見てみたい。
と思ったけど、良く考えたらこの内容じゃきっと中国政府の審査は通らないんだろうな・・・。はぁ、残念
コミックはこちらのオンラインコミックサイト「有妖气」で読むことが出来ます。
有妖气「拜见女皇陛下」
以前見かけた、作者本人による手書きアニメはこちら
bilibili.tv【拜见女皇陛下】同人动画第一回(的一半)
ちなみにこの動画で使用されている曲は中国の伝説的ロックバンド「黑豹(黒豹)」の「无地自容(無地自容)」という歌だそうです。かっこいいなぁ。
実は二つ目のアニメ(モノクロのやつ)は漫画の作者がつくったものです、自分の卒業制作として。本物の同人は一つ目のやつです( ̄▽ ̄)
たしかによく見ると投稿者名ZCloudで説明文にも「自制手书自己漫画的同人动画」と書いてありますね。
そこまで見てなくて気付いていませんでした、ありがとうございます。
アニメを見ると、NHKの電脳コイルを連想しましたが。この通りの内容なら日本でも人気が出ると思うのですが。
中国では、政府の審査が厳しいはずです、この学級が現代中国以外の、たまたま中国人の子が多いクラスだったら、審査の目をくぐれるのですが。(旧ソ連では、その手で映画が何本も作られました。ソ連版ランボーなんてのもあったそうですし、未来の地球を日本の万博でオープンセットの代わりにしようとしたそうです)
審査の目をくぐるために工夫を凝らした作品というのも、それはそれでそれなりの楽しみ方がありそうでいいですね。
この作品に関しては暴力的表現が含まれているのでそれ自体がNGになりそうですが、どうも中国はWEB公開アニメに関しては政府の審査は不要なようで、最近ではWEBアニメとしてこういった作品は普通に公開されているようです。(あまり酷いとさすがに口を出されるようですが)
審査が不要なら、残りは予算の問題ですね
ソ連版ランボーは、ランボーⅡの後制作され。日本ではデタッチドミッションという名で試写会があったらしい幻の映画です。
見た方のサイトによると『悪い米軍をソ連海軍陸戦隊がやっつける』内容らしく、当時のソ連がランボーをどう思っているかわかりますが。 (ランボーⅡではベトナムにいるソ連軍が悪役です)上半身裸で一人で撃ちまくるランボーと違って、ユニフォームを着て3人で戦っています。(ランボーと同じでは審査を通らなかったのでしょう)
以前ディズニーのムーランについてよそで書き込みましたが、かつて上海を日本が占領していた頃に、(外国からの侵略に立ち上がれ、という意味で)地元の映画になりました。原作が外国との戦争に男装して軍隊に入る少女の話なのですから、占領していた日本軍が審査に通すとは思えないのですが。なんと、古典からの娯楽作品として審査をくぐったというのです。すごい話です