中国の伝統芸能をテーマにした3DCGアニメ「粉墨宝贝」について少し書いておきます
▼今年の中国国際アニメ・漫画フェスティバルのテレビアニメ部門で金賞を獲得した作品らしい
中国国際放送 中国アニメ・漫画賞「金猿賞」が発表
>アニメシリーズ金賞を獲得したのは「粉墨宝貝(昆曲ベイビー)」
中国のアニメ大賞とかっていまいちアテにならないんですよねぇと思いつつ、京劇風のキャラクターが気になって念のため見てみたのですが・・・・・・これは確かにイイ!
▼「粉墨宝贝」のサンプル動画その1
▼「粉墨宝贝」のサンプル動画その2
▼「粉墨宝贝」の長めのサンプル動画
キャラクターは確かに可愛いくて、CGアニメーションのクオリティもテレビアニメ作品とは思えないほどに高いです。
想像していたのとだいぶ違うぞ・・・。(失礼)
細かいストーリーまでは分かりませんが、見た感じ中国の伝統芸能である「昆曲」を学ぶ子供たちのお話のようですね。
正直「昆曲」が何なのかよく知らなかったので京劇の一種か何かかと思っていましたが、どうも昆曲というのは京劇よりも歴史が古く、京劇のルーツとなる中国演劇だそうです。
まぁ違いは未だによく分かっていないので、基本男だけなのが京劇で、女性も演じるが昆曲、程度の認識。
この作品は昆曲を演じるときの動きがとても細かくて見ていて凄く楽しいです。
衣装の動きにもこだわりを感じますよね。
この刀をピタっと構える動きめっちゃ好き。
この髪の動きとかも凄い。
どうもこの昆曲の演じるモーションを制作するにあたっては、実際の昆曲を演じている役者数十人からの演技指導を受けて制作を行っているとのことで、昆曲のアニメ化に対する拘りは並々ならぬものがあるようです。
あと何気にBGMもおしゃれ。
あぁ、なんだかこういうの確かに中国の演劇映像で見たことある気がする。
くぅ、こんな面白そうなアニメがまだ知らないところに存在していたとは、中国アニメは侮れません。
そんな、作品に対する情熱を感じてしまう「粉墨宝贝」の制作スタッフがどんな人たちなのか気になっていたところ、制作会社の「昆山合谷数碼科技」を紹介している動画が見つかりました。
▼昆山合谷数碼科技と粉墨宝贝の紹介動画
▼「粉墨宝贝」の監督・林政德さん
「昆山合谷数碼科技」の代表であり、「粉墨宝贝」監督のこの人は、なんと台湾の有名漫画家・林政德さん。
(私は初めて知りました・・・)
どうも話によると、翻訳版の日本コミックで溢れ、台湾国産コミックにとっては不毛の時代と言われた90年代台湾において、唯一日本のコミックに対抗して100万冊を売り上げたのがこの林政德さんの「YOUG GUNS」という伝説的なコミックなんだそうです。
▼そこらへんの事情はこちらに詳しく書かれていました
台湾の情報ならお任せ RTIブログ 漫画家第三弾?『YOUNG GUNS』完結篇登場!
なるほどなぁ
「粉墨宝贝」は4部構成で全104話となかなかの大作のようです。
通常のテレビアニメよりもかなり制作費がかかってそうですが、なんとか上手く成功して欲しい作品です。
とりあえず本編が公開されるのを楽しみにしておきます。
あとこの人形も可愛い。
ちょっと欲しくなってくるのですが、どこかで売ってるんだろうか。
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