マジで!?中国の人気アニメ「尸兄(屍兄)」 劇場版に「進撃の巨人」の制作スタッフが関わるらしい

マジで!?
中国の人気WEBアニメ「尸兄(屍兄)」の劇場版を「進撃の巨人」スタッフが制作するという驚きのニュースを見かけてしまいました。

劇場版「尸兄」の話は先月から出ていたのですが、個人的にちょっとバタバタしていたので詳しく調べてはいなかったんですよね。
「尸兄」第二期の変貌ぶりで劇場版についても気になったので今更ながら調べてみたところ、なにやら中国のサイトにかなり驚くことが書かれていました。

 

▼劇場版「尸兄」に関する中国のニュースサイト記事
超次元 中国出资日本造《尸兄》大电影将由“WIT STUDIO”团队开发
(中国が出資し日本で作られる劇場版「尸兄」は“WIT STUDIO”によって制作される)

なぬっ!!!

劇場版「尸兄」が日本で作られるという時点で驚きですが、WIT STUDIOといえばあの「進撃の巨人」を制作していたアニメーション制作会社ですよね。

 

▼進撃の巨人PV

 

 

 

bv53.jpg
ほ、本当なの!?
ちょっとにわかには信じがたい話なのでどこから来た話なのかと調べてみたところ、どうも中国テンセントの今年度の事業戦略発表会で公表された情報のようです。
そんなわけで発表会映像も公開されていたのでどんな内容だったのか確認してみよう。

▼中国テンセントの2015年事業戦略発表会映像
pptv 腾讯互动娱乐2015年度发布会(上)

※劇場版「尸兄」の発表は47分頃です
bv54.jpg
さすがは世界のテンセントだけあって、なかなかに物々しい発表会ですね。

 

▼問題の発表シーン
bv31.jpg
おぉぉぉ、確かに「1985年以降生まれの若い監督と“進撃の巨人”の制作スタッフが作り上げる」と発表されています。

なんと本当だったのか・・・。
うーむ、まあテンセントといえば今や世界トップ50に数えられるほどの世界的な大企業ですし
世界時価総額ランキング2015(テンセントは時価総額約20兆円で34位)

中国のコンテンツ市場も急拡大中で、特に映画市場は世界2位の規模になっていますし
レコードチャイナ 2014年の中国映画市場は5700億円に、世界1位・米国との差さらに縮まる―中国

中国国産アニメ映画も年々興行収入が急激に増加していて、今年の子供向け劇場版アニメ「熊出没」の興行収入も中国アニメ映画史上最高となる2.88億元(約55億円)に達したそうです。
深圳动漫再创新纪录 《熊出没之雪岭熊风》票房达2.88亿

▼熊出没ってこんなんよ
bv55.jpg
記録的な大ヒットといわれた劇場版「妖怪ウォッチ」ともすでに張り合えてしまう規模ですよね
日経新聞 東宝、3~11月期純利益55%増 「妖怪ウォッチ」興行収入70億円へ

加えて「尸兄」は中国WEBアニメとしては最高の14億回再生を超える作品で、総話数が違うことを考慮(尸兄1期は全41話)しても中国で累計約5億回再生の「進撃の巨人」を上回る超人気タイトルです。
そんなわけで、資金面や採算性を考えても、中国アニメ映画を日本のアニメ会社が制作することは何ら不思議ではない感じはしますよね。
「でも中国のアニメ映画って原則国産じゃなかったっけ?」とも思ってしまいますが、まぁマッドハウスも以前に中国と合作アニメを作っていましたし記憶違いだったかもしれません。

▼マッドハウスの日中合作アニメ「チベット犬物語」


まぁ円安元高というところもあるとは思うので、今後はこういう流れになっていくのかも。
それにしても「尸兄」に日本のアニメ制作会社が関わってくるなんて、この時には夢にも思わなかった事態ですね。

・・・・・・・

でもやっぱりなにか引っかかる!

だって本当に「WIT STUDIO」が関わるなら、発表から半月以上も経っているこのニュースが日本で全く話題になってないのはさすがに変な気がしますし、そもそもテンセントの発表では「WIT STUDIO」とは明言されてはいないんですよね。(あくまで制作団体)
そんなわけで、実は中国でちょくちょく「進撃の巨人の制作団体」と紹介されるアニメスタジオが一つあります。
そのスタジオの名前は・・・

▼「キャンディーボックス(糖果盒动画)」

 

「キャンディーボックス(糖果盒动画)」というのは、スタジオぴえろ出身の中国人アニメーター・朱暁さんが設立した、日本で初めての中国人アニメーターによる日本アニメ制作会社だそうです。

 

▼土豆 「キャンディーボックス」のお仕事紹介動画

 

 

bv56.jpg
進撃の巨人の制作にも関わっていたということで、インタビュワーのお姉さんもこの驚きようです。

 

bv52.jpg
最近だと例の紐で話題のアニメにも名前が出ていますね

 

bv58.jpg
紹介動画の中でも触れられているのですが、やはり中国人による日本のアニメ制作会社というやや特殊な立場のため、日中合作という面では意義のある重要な活躍が出来るのではないかと期待されているようです。
つまり日本アニメ制作現場の(地理的にも)最前線で活躍するスタジオでありながら、さっきも少し気になった「中国国産アニメ」という体面も保たれるというわけかもしれません。
あと明確には説明されていませんが、中国アニメ「雛蜂」の映像がここで流れているということは、雛蜂もやはり日本で制作されているということなんでしょうね。(雛蜂は以前から日本のアニメ制作会社が関わっていると言われていました)
まぁ実際どうなのかは私には知る由も無いので本当に「WIT STUDIO」が関わるのかもしれませんが、今後の「尸兄」は気にしておこうかと思います。

 

 

 

(おまけ)

▼日本のアニメ業界で16年間仕事をしてきたベテラン華人アニメーターの神猫Masterzさん
bv61.jpg

▼Wikiにやたら詳細な参加作品一覧があるのですが・・・
wikipedia 神猫Masterz
bv65.jpg
ハッ!
しれっと「崩壊学園2 OVA」の情報が載っている。
本当に作ってるんだ。
というかこのwikiページ(ry

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.