中国美術学院によるストップモーションアニメ作品「风中之塔」。
地球上で最後に残された人間の生き様を描いた作品です。
本編にセリフはないので、最初のテキストだけ訳しておきます
あらゆる物が消えてゆき
遂に私は最後の一人となった
なんとしてでも生き延びてやる
▼「风中之塔」本編
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最初は学生制作の作品なのかと思いましたが、どうもこれは中国美術学院の教師をされている「翁劼」さんによるアニメーション手法の研究作品のようです。
クレジットを見る感じだと、アニメーション自体はほとんど一人で制作しているということだろうか・・・。
現在制作中の「风雪山神庙」は、どうもこの翁劼さんの指導のもとによる学生チームで制作されているようです。人手が多い分「风雪山神庙」のほうがコマ数が増えて滑らかに動いているように感じますが、その手法の基礎にはこの「风中之塔」があるということなんですね。
ややすっきりとしない感じで悲壮感だけ漂うラストは微妙にフランス映画っぽさを感じてしまいます。
以前はあまりこういうのは好きじゃなかったんですが、なんとも言えない余韻が残るこんな終わり方もいいかもしれないと思えてきました。
▼メイキング映像
フラマリオンの世界の末日と違い、孤独な戦いの果ての唐突な史なんですね