2017年のアヌシー国際アニメーション映画祭で短編部門のヤング審査員賞(Junior Jury Award)を受賞した中国のショートアニメ「白鸟谷 Valley of White Birds」
ずっとトレイラー映像のみしか公開されていませんでしたが、遂に本編映像が一般公開されました。
▼「白鸟谷 Valley of White Birds」(是非フルスクリーンでどうぞ)
VALLEY OF WHITE BIRDS is our latest short film. It would be around 12 minutes long. Would be released in the coming year, hope you like it! pic.twitter.com/NMf0OkCg3r
— wolfsmoke (@Wolfsmokestudio) 2016年12月3日
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「白鸟谷 Valley of White Birds」は「功夫料理娘」などでお馴染みの中国アニメスタジオ「WolfSmoke(狼烟動画)」と、妙先生や大護法の「不思凡」監督によるショートアニメ作品。
映像の作りとサスペンス性の強い雰囲気が妙先生に非常によく似ている感じがしましたが、やはりこの作品には妙先生のスタッフが関わっていたんですね。
白い鳥居
かつて神への信仰心が存在していた村が舞台のようです
ストーリーの解釈は非常に難しく感じます。
人それぞれの解釈がありそうですが、守り神である白い鳥に対する村人(主人公含む)の信仰心が徐々に薄れてゆき、邪悪化して村を滅ぼしてしまった白い鳥を主人公が過去を悔いながら退治するといった物語でしょうか。
うーん、でもそれではこの老人の存在がちょっと意味不明な感じもしますね。
また違った解釈としては、男の子の姿は白い鳥を守り神として純粋に信仰していた主人公の少年時代の姿(過去の自分)であり、老人の姿はそのまま信仰心を崩すことなく白い鳥を生涯守り通そうとする主人公の未来の姿・・・というのもアリでしょうか。
元来は邪悪な存在であった白い鳥を神として妄信していた、幼少期からの自己の信仰心という己の常識を、過去と未来が交わりながら否定する葛藤。
ふむふむ、その人が感じたままに色々な解釈があって良い作品なんじゃないかと思います。
何にしても映像と音楽が大変美しい。
▼過去関連記事
キャラデザ・アニメーション・背景・音楽など申し分無い作品でしたが、
確かにストーリーが難しいですね。
また、セリフもないのでさらに難易度がマシマシでした。