先日行われたVsingerの洛天依と中国ボカロキャラ達のホログラムライブの直後に、洛天依V4のパッケージが発表されていたので、その他気になる権利関係の話とともにちょっとメモ書き。
▼洛天依V4 中国語版パッケージ
来自:weibo @洛天依_官博
洛天依V3のデザインを少しシンプルにした感じのデザインですね。
やや特殊な形状だった袖と胸元あたりが大きく変更されています。
そういえば洛天依の衣装は以前から複雑で二次創作が難しいと言われていたので、複雑な形状はやめてコスプレしやすいシンプルなものにデザインしなおしたのかもしれませんね。
胸元は以前のデザインでコスプレすると露出が多くなりがちだったところを懸念しての変更かな?
▼ちなみにこちらは以前公開されていた洛天依V4の公式新デザイン
1年ほど前に「洛天依V4の新デザイン!」と大々的にホログラムライブで公開されたデザインだったのですが、ファンからの評判もあまり良くなかったようで、その後「あくまでライブ用の衣装」ということになってしまいました。
中国要素が無く安易な今時アイドル風な衣装で、カラーもファンから洛天依カラーとして親しまれている66CCFFじゃなくなっている点がイマイチな評価の要因だったようです。
今回発表された公式パッケージデザインはそういったファンの声も反映されているように感じます。
▼洛天依V4 日本語版パッケージ
来自:weibo @洛天依_官博
そしてV4では遂に日本語ライブラリが登場するようです。
▼そういえばホログラムライブでも内田彩さんと日本語の曲をデュエットしていました
内田彩さん登場
洛天依と何か接点あるんだったっけ pic.twitter.com/9k8ytPLztR— ちゃに丸 (@chanimaru) 2017年6月17日
V3のときは日本語版ライブラリが出るぞ出るぞと言われながら結局発売されなかったので、日本語版を待っていたファンには待望のライブラリかと思います。
▼これはV3のころの洛天依日本語版ライブラリデモ
そしてV4のパッケージイラストを描いているイラストレーターTIDさん。
どこかで見たことがある名前だなぁと思ったら、以前に戦艦少女の公式同人グッズイラストを描かれていた人でした。
この人だったとは・・・
さて、V4の話は以上なのですが、以前からメモとして書いておこうと思っていた洛天依の権利関係の話をついでに書いておきます。
まず先日開催された洛天依のホログラムライブなのですが、このライブは当日ネットでライブ配信されていて日本からでもそれを視聴した方もいたかと思います。
▼洛天依2017ホログラムライブ告知動画
▼そしてこのライブ配信はAcfunの独占配信
洛天依といえばビリビリ動画のほうが投稿動画も多いですし、そもそもユーザー的にも圧倒的にビリビリのほうが多い上に、ライブで歌われた楽曲もilibili拜年祭用に作られた曲も含まれていたりと、Acfunでわざわざ独占配信というのは少し不思議に思った人もいるんじゃないでしょうか。
これについては現状の洛天依の権利が関係しているようです。
▼それはこれ
【解密】洛天依母公司香港泽立仕及未来发展规划
左のロゴは言わずとしれた中国二次元産業界の二大巨頭の一つ、奥飛動漫(Alpha Animation)です。
次々とアニメ関連企業やIPの買収を進めている奥飛は、いつの間にか洛天依の権利会社にも出資を行っており、洛天依に関する優先的な使用権を獲得していたようです。
そして以前にも少し書いたとおり、Acfunもすでに奥飛傘下の動画配信サイトとなっています。
▼過去関連記事
「巴啦啦小魔仙」の奥飛動漫が、「十万個冷笑話」「雛蜂」のアニメ企業・有妖気を買収したですと!
この辺りを踏まえるとAcfunで洛天依ライブを独占配信というのはごく自然な話だったわけですね。
ちなみに上記の記事で奥飛動漫が出資した企業というのは上海禾念(Vsinger)のことではなく、現在の禾念の親会社である香港泽立仕(Zenith)という企業です。Vocanese時代には聞いたことがない企業名なのですが、どうもVocanese時代の経営陣が禾念を離れる前後あたりに関わりが出てきた企業のようです。
▼そういうわけで現状の禾念(Vsinger)の公式サイトを確認してみましょう。
URLを見ても「http://www.zenith-grp.com/」と、Zenithグループの一員となっていることが分かります。
そもそも泽立仕(Zenith)とはどんな企業なのかと思って調べてみたのですが、どうも元々は韓国の芸能関連企業のようです。
▼Zenith Media Contentsのサイト
見ての通り禾念のロゴも現在はZenithグループに合わせられており、上海禾念から天矢禾念と若干名前も変更となったようですね。
そんなわけで、昨年あたりから洛天依がテレビに登場したり、結構有名な芸能人とコラボしたりと活発な活動を行っているのは、より大きく影響力のある資本が入ってきていることによるものなんでしょうね。
Vocanese設立当初に中国ボカロキャラの中国への権利帰属が強く重要視されて日本企業から権利を獲得した上海禾念でしたが、これはこれでいいのだろうか。
・・・なーんて、まぁ細かいことは気にせずにV4だ!
ライブ配信については個人的にはAcFunへの梃入れも兼ねての独占配信なのかなぁ、と感じてましたが資本的なモノも絡んでたみたいですね…。
bilibiliに比べるとAcFunではユーザーによる創作活動はあまり活発では無いように見えますし、
毛毛虫Pのようにbilibili・AcFun双方に投稿してる方もいますけど再生数では後者が大きく差を付けられているという。
権利関係がややこしくなってきたなぁ
これも洛天依が有名になった証拠だと思えば悪くもないが
とりあえず66CCFFが守られたようでなにより