微博で話題になっていたのですが、どうも今年のアヌシー国際アニメ映画祭のオープニングアニメは中国がテーマになっているようです。
▼その1「YAOGUAI 妖怪」
このオープニングアニメはフランスの名門アニメーション学校「ゴブラン」が毎年恒例な感じで制作しているそうです。
毎年テーマが決まっているのかどうかは良く知らないのですが、今年はガッツリ中国テーマな雰囲気。
あまり中国の妖怪に詳しくはないのですが、この蛙は「阿唐奇遇 Tea Pets」に登場していたので覚えました。
2本の前脚でお金をかき集め、1本の後脚でどっしり家に根付き金運を呼ぶ「三脚蛙」
これは微妙に「大魚·海棠 Big Fish & Begonia」を意識しているのかな?
▼その2「WU QI DAO 武气道」
武術の道を進む女の子
このランニングのアニメーションが気持ちいい。
流石ですよね
▼その3「LA SIESTE 昼寝」
さりげなく工事現場で寝タバコ危機一髪
火も消さずにふかした直後にポイ捨て
「おもてなし」な作品には見えないのですが、中国系の学生が監督なのかな?
ヤンキー先輩に怒られます
▼その4「PUZZLE 孔明锁」
多様性がパズルのように複雑に組み合わさって中国という国が形成されている、ということを表している感じでしょうか。
▼調べてみるとやはり今年は中国が特集されているようです。
アニメーションビジネス・ジャーナル
映画祭のなかの日本の存在感:アヌシー国際アニメーション映画祭の戦略(後編)
2017年は中国の大特集が組まれることがすでに発表されている
しかし、そんな中国アニメ作品に期待が寄せられるなか、今年の長編コンペに参加予定だった中国アニメ作品「好极了 Have a Nice Day」は急遽参加が取り消しになったそうです。
▼「好极了 Have a Nice Day」
どうも中国国内から直前に行政指導のようなものが入ったようで、中国国内での上映許可証を取得していない作品(事前審査を受けていない映画)は外国の映画祭などへの出展を禁止するという通達があったそうです。
通達を受けて「好极了 Have a Nice Day」は参加を断念したようですね。
▼情報ソースはこのあたり
搜狐 中国动画片《好极了》临时撤出法国国际动画片节
うーむ・・・なかなか難しい話ですが、ここは審査をきちんと受けて上映されるはずの中国アニメ映画「大护法」が代わりに参加するしかない!
来年選ばれるかな?
大護法のような作品のプロモも悪かないが、こういうのはほどほどにして頂きたいね。確かに海外向けスタンドプレイにはもってこいの作品だけど。
大魚海棠のような正攻法で大成功を収めた国産アニメが増える前にこの手の作品が目立つと碌なことはないよ。