中国のボーカロイド・洛天依(ルオ・ティエンイ)の原创曲「归去来兮」。
とても美しい曲です。
オリジナルはビリビリ動画です
【洛天依原创】归去来兮【咏吟轩】【《第一步》收录曲】
曲名:归去来兮(guīqùláixī/グイチーライシー)=行ったり来たり
作詞:铅笔
作曲:sya
編曲:Ryuu
調教:跳蝻
雨打荷花侧
叫醒了 化蝶梦
雨が蓮の花を打ち揺らし
蝶へと変わる夢を呼び覚ます
前廊姗姗半步踱
看云开 日落
玄関口をゆっくりと歩み
雲間から差し込む夕焼けを眺める
风声熄蝉鸣
吹散了 萤火虫
風の音が消え、蝉の鳴き声が
蛍を吹き散らした
夜深咎月过
窗前烛火 恍惚又闪烁
夜は更け、咎月が過ぎ
窓際のろうそくは ぼんやりと明滅する
怕记起
樱花树下 曾对酒当歌
想起することを恐れ
桜の木の下で、酒を飲んでは歌う
莫追忆
春意盎然 俳句尚青涩
思い起こしてはいけない
春爛漫 俳句は未だ青いまま
此时情 难理清
心思彷徨影婆娑
今このときの感情 理解し難く
心は彷徨い、影は揺れ動く
何处借红豆一颗
あの唐小豆一粒は何処か
寂寥市井
也再难觅到你身影
静まりかえる町
あなたの姿を探し出し難い
不经意
春去秋来 更迭换年纪
知らず知らずのうちに
春が過ぎ秋が訪れ 歳を重ねてゆく
夜浓时分踌躇坐起
轻声细语 唤得君名
深い闇夜には 立ち上がることを躊躇い
微かな声であなたの名前を呼ぶ
泪珠儿
也换不回相遇
涙の粒が流れるが
あの出会いを取り戻すことは出来ない
刀刃破空声
吵醒了婴童梦
刀の刃が空を切る音が
幼少期の夢を目覚めさせた
青石板沁染血色
雨欲来 风厉声喝
青い敷石は血の色に染まる
嵐が近づき 風はうなり声を上げる
乱世祈安宁
却等得 城郭破
乱世は安寧を願うが
待ち受けているのは 城壁の破壊
颠沛流离中
花容月貌 难耐岁月磨
苦難と流浪のなかでは
花の美しさは 過ぎ行く歳月に耐え難い
莫要提
夕阳之下 诉浓情蜜意
思い起こしてはいけない
夕陽に染まる 深い情愛の訴え
依稀记
花灯飘下 厮守耳边语
かすかな記憶
灯籠の揺らめきの中での 愛の囁き
表忠心 报国意
配得利刃潇洒去
祖国を想う 忠誠な心に
ふさわしき鋭い刀でさっそうと駆けていった
只剩相思抚不平
恋心だけがただ残され、空虚な感情を押し殺す
繁闹世间
却再难听到你消息
賑やかな世間
けれどあなたの消息は得られない
白驹过隙
夏过冬流 容颜仍清晰
瞬く間に時は過ぎゆく
夏が過ぎ冬が流れ その表情ははっきりとしている
沧海桑田时代更替
叹息一声拭干泪滴
世の移り変わりの激しさに
ため息をつき涙の雫を拭い取る
薄命儿
怕等不到归期
命は短く
待つことが出来るのだろうか あなたが帰るその時を
雨纷纷
巷口街尾那伞下人
雨がしきりに降り続くなか
路地の隅 あの傘をさす人
回眸凝视
横纵伤疤 掩不住眼神
振り返り見つめる
十字の傷跡が 視線を釘付けにして離さない
此时此刻万千悔恨
化成云烟弹指一瞬
今この時 様々な後悔の念が
雲煙となりて瞬く間に消え去る
梦儿成真
夢は叶った
寂寥市井
又再次觅到你身影
静まりかえる町
再びあなたの姿を見つけ出した
光阴逝去
春去秋来 更迭换年纪
年月は過ぎ去り
春が過ぎ秋が訪れ 歳を重ねてゆく
伞下相对千言万语
却难出口只剩泪滴
傘の下で向かい合い、多くの言葉が脳裏を錯綜するが
口に出すことは難しくただ涙が流れ落ちるのみ
再为重逢 书一笔结局
再会の為の物語は 結末を迎えた
私には難しい歌詞です・・・。
辞書に載っていない言葉が多いなぁ。
歌詞に出てくる「红豆」というのは「小豆」ですが、ここではどうも唐小豆のことで、これは中国では「相愛」の象徴とされるようです。
「厮守」は愛するものが一緒にいるといった意味で良いのかな?
「咎月过」はさっぱりわかりません。
ちなみにこの曲は咏吟轩さんの洛天依アルバム「第一步」の収録曲です。
「第一步」はタオバオで通販が始まっています。
タオバオ [通贩代理]咏吟轩首张音乐专辑《第一步》
【関連記事】
洛天依の最新同人アルバム「第一步」「重力幻想曲」プロモーションムービー
実は、
この「咎月」は間違っているです。(笑)
正しいの意味は「明月」です。
この間違いは、歴史がある。
唐朝ある詩人张九龄の詩には
「海上生明月,天涯共此时。」と書いている。
詩人と恋人遠く離れでも、同じ月を見で、心が一緒の気持ちを表す詩である。
しかし、
この詩人書いた時、悲しいすぎで、「明」を「咎」を間違って書いた。
これは、この「咎月」の裏の物語です。
ありがとうございます。
「咎月」にはそんな隠された物語があったのですね。
奥が深いです。