少年が伝説の書物を探し求める旅をする中国アニメ「淮南子传奇」
2012年の中央電視台(CCTV)系列作品で、制作には中国传媒大学がかかわっているようです。
プロモーションムービー
↓物語の背景はこんな感じです(適当訳)
西漢の王「淮南王」は3000人の家来を率いて偉大なる書物を書きあげ、
そして彼の8人の部下はその書物をもとにして二十四節気の扉を作り出した。
彼らはそれぞれの方位を守護する4つの神獣を置き、
宇宙の真理を究明しようとしたのだ。
しかし、金星と太陽が交わる日に、大いなる災いが降り注ぎ、
節気の扉は崩壊し、人間たちは苦難に見舞われることとなった。
8人の部下たちは災いを封印するために己の法力を尽くした。
しかし、節気の調和を保つための巻物はこの世界から失われてしまった。
時は過ぎ、一人の少年に使命が課せられる。
この世から失われた巻物を再び取り戻すという重大な使命が・・・。
主要登場人物は左から
主人公の「鸿烈(hóngliè/ホンリエ)」 12歳
幼馴染の「黎祁(lí qí/リーチー)」 15歳
妖術使いの「八公(bā gōng/バーゴン)」 淮南王の8人の部下の一人で百数十歳
ストーリーは主人公の「鸿烈」が、この世界から失われた書物(淮南子?)を探し出すために、時空を飛び越えるゲートを通って様々な時代を旅するというお話のようです。
淮南子というのは淮南王によってつくられた中国の古い思想書・哲学書のことのようです。(よく知りません)
wikipedia 淮南子
毎回のエピソードもこの淮南子からきているようで、おそらく道徳的で教育的な内容になっているのだと思います。
まあいわゆる説教的で古臭い中国アニメという位置付けで中国のアニメファンからの人気は無いようで、中国のサイトや掲示板でもあまり話題を見かけたことはないのですが、個人的にはこういう作品は結構好きなんですよね。
映像は結構綺麗ですし、よく出来た作品だと思います。
道徳的でもいいじゃないか。
主人公の「鸿烈」は悪戯好きですが、根は正義感が強くて勇敢な少年。
戸惑いながらも、大きな使命感から書物を探す旅をする。
ヒロイン?の「黎祁」も静止画だと微妙ですが、映像で見るとなんだかすごく可愛いです。
ただ、旅のメインの部分では活躍せず、冒頭と最後に少ししか出てこないのが悲しい。
そういやなんか可愛いなと思ったら声は「山新」みたい。
いいなと思ったキャラはことごとく山新とは・・・。恐るべし
エピソードは7話の「楚楚细腰」が好き。
とにかく腰が細いことが好まれる変な国。
みんな限界まで腰を絞り上げるぞ。
その旅先で出会った綺麗なお姉さんの細帯をもらって照れる鸿烈が良いです。
いいと思うけどなぁこの作品。
「淮南子传奇」は下記の配信サイトで視聴できます
CNTV百度台 「淮南子传奇」配信サイト
あとオープニングがすごく良いです。
中国アニメ作品では珍しく音楽と映像がシンクロした丁寧な作りになっていますし、歌自体も好みです。
オープニング映像はこちらから視聴できます。
爱西柚 《淮南子传奇》片头曲
エンディングはエンディングで寂しさを感じさせる作りがGOOD。
これはこれは・・なかなかいいもんですね。
中国アニメといったら、こいうのは本格的に「中国的」だといえると思いますね。
だんだんこういうのをたくさん出たらいいけど・・・
久しぶりです、ナミカです。
最近卒論と大学院の準備でちょっと忙しいからあんまり来られませんでしたw
また時間があれば来ようと思いますw
こういった中国らしい作品、いいですよね。
もっと増えてほしいです。