「経済学園(Let’s go! MBA)」中国カーロンアニメーション製作の経済教育アニメ

o08.jpg
中国カーロンアニメーション製作の経済教育アニメ「经济学园(Let’s go! MBA)」。
经济学园のことを書くなら今しかない気がしたので。



この「经济学园」は子供たちがアニメを楽しみながら自然と経済について学べる作品となっているようです。
私はそもそも作品のなかで良く使われる「MBA」という言葉を知らなかったので、てっきりバスケでもするのかと思っていましたが・・・。(いや冗談じゃなく割とマジで)
どうもMBAというのは「Master of Business Administration(経営学修士)」の略称みたいですね。
MBAという言葉を知ることが出来た私にとっては既に十分教育的な内容のようです。
o10.jpgo11.jpg
舞台は近未来風な街で、少し変わった建物とカラフルな街並みが子供たちの興味を引く作りになっています。
o12.jpg o13.jpg o14.jpg o15.jpg
キャラクターも結構可愛いです。左から順に、
主人公「韩夏天(hán xiàtiān/ハン・シャーティエン)
主人公の友達「南路易(nán lù yì/ナン・ルーイ)
ヒロイン「李润一(lǐ rùn yī/リ・ルンイー)
主人公のライバル「江多多(jiāng duōduō/ジャン・ドゥオドゥオ)
基本的に普段の学園生活で起こる様々な出来事を描いた内容ですが、ところどころでお金の仕組み(お金の怖さ)や社会のルールなどを、登場人物達の失敗や経験から一緒に学んでいくといった感じです。
個人的には1話に出てくるこの「ケーキの公平な分配方法」の話がちょっと面白かったです。
n72.jpg
問題「兄弟が一つのケーキを取り合っています。どうすればこのケーキを公平に分けることが出来るでしょうか?」
ライバル君の解答
n73.jpg
「放っておけ。放っておいても二人の間で徐々に妥協すべき価格が決定される。それがいわゆる市場原理ってやつだ!」
そんな市場原理に基づいた兄弟喧嘩見たことありません(笑
教員たちも「この子は経済の基本原理をよく理解してるわ~」とベタ褒め。
それでいいのか経済学園。
まぁこんなすげぇ悪い顔だし、まともに経済学を語ろうとする人間は基本的に悪人ということを暗に示しているのかもしれません。高度なアニメだ
主人公・夏天の解答
n70.jpg
「一方がナイフでケーキを切り分け、もう一方がどちらを取るかを選択すればいい。」
これ、ちょっと普通に「なるほどなぁ」と関心してしまいました。
どうもこのケーキ切り分け法はマーティン・ガードナーという数学者の「公平なケーキカット」という考え方からきているようです。勉強になります。
wikipedia マーティン・ガードナー
n71.jpg
「ただし、僕が親なら喧嘩のもとになるようなケーキは与えないけどね!」
しっかりオチ付き(笑
ライバルと主人公で全く観点の異なるアプローチでの考え方を示すことで、世の中にある答えは一つではなく多面的な考え方があるのだということなのだと思います。
まあこういったお話は実はまれで、基本的には普通の学園物のアニメみたいです。
なんで今「经济学园」なのかというと、今度日本で放送開始される日中共同アニメ「トレインヒーロー」を製作している卡龙影视动画(カーロンアニメーション、Carloon Animation)の代表作がこの「经济学园」なのです。
animeanime.biz テレ東 中国企業とフルCGアニメ「トレインヒーロー」を制作
ちなみにこの「经济学园」も韓国のアニメ企業・GIMCとの共同制作となっているようです。


韓国版「Let’s go! MBA」
CNTVの「经济学园」視聴サイト
o09.jpg
ニパッ☆
いいと思います。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.