最近何かと話題のファーウェイなので、先月ファーウェイP30 Proの発表会で公開されたストップモーションアニメ「大象」を紹介しておきます。
▼「大象」
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3人の武人が互いの優劣を判断するために、面を被って盲目での手合いをするというお話。何故かは考えてはいけない
ファーウェイP30 Proは高いカメラ性能が売りとのことで、この作品もP30 Proで撮影して作られているようです。
確かにスマホカメラで撮影された映像とは思えないクオリティですね。
そして疑心暗鬼漂う真ん中のおっさんがいい味出している。
棒術使いは鞭使いに接近したようですが「こんな軟弱な鞭は無力だ」と感じる
鉄扇使いは棒術使いに接近するが「棒をただ無暗に振り回しているだけ」と感じる
鞭使いは鉄扇使いに接近し「乱れた扇術に過ぎぬ」と感じる
三人はそれぞれが皆「私の方が優っている」と思い込み面を外すのですが、それは大きな過ち
棒術使いが鞭だと思っていたのは象のしっぽ
鉄扇使いが棒だと思っていたのは象の鼻
鞭使いが扇だと思っていたのは象の耳
象の体の一部分だけで全てを悟ったかのように感じてしまったちっぽけな人間たちを弾き飛ばし、悠々とただ日の出に向かって歩いている象の群れ。
これは中国にも伝わる寓話「盲人摸象(群盲象を評す)」をテーマにした作品だったんですね。
ふむふむ、最初はちょっと意味がよく分からなかったのですが、これもしかすると大象がファーウェイを表しているということなんでしょうか。
そうなると象の一部分だけに触れて評するちっぽけな人間たちというのも、なかなかに意味深なものを感じてはしまいますね。
やっぱり真ん中のおっさんの表情が好きすぎる
ちなみにこの「大象」を制作しているのは、以前にもブログ記事で紹介したストップモーションアニメ「风中之塔」「风雪山神庙」の制作に関わっていた润物定格动画が制作しているようです。
そう言われてみれば人形の顔の作りが「风中之塔」と似てますね。
中国のストップモーションアニメも面白い作品が色々とあるので、また楽しみにしておきます。
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中華有為
ファーウェイ騒動自体より、創業者に興味が湧いて調べています。
苦学の末、大学を卒業し。軍にいた過去から、政府系と言われるけど。軍の予算とかで運営していないらしいし。