「飛越五千年」 貪食珍獣と共に五千年の歴史を旅する中国の新作アニメ

中国の新作アニメ「飞越五千年(fēiyuè wǔ qiān nián/フェイユエウーチェンニエン)
オープニングとサンプルムービーが公開されたようです。どうもこの作品には星游记のスタッフが関わってるみたい。

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情報が少ないのですが、大体のストーリーはこんな感じ。
無限の力と神秘的な道具を持つ神獣「年」。「年」は宇宙中を泳ぎながら美食を追い求めていたが、ある日美味と言われる宇宙白菜を探しているうちに事故を起してしまい地球に墜落。その際に身体が縮んでしまい、力も消失することに。
力を失った「年」は、北京に住む少女「小舞」の家にペットとして居候になり、屈辱的な毎日を過ごすことになってしまう。「年」はこの状況を打開し宇宙に戻るため、「小舞」とともに時空を飛び越えて歴史の中に隠されているエネルギーの源を探す旅をする。
五千年もの歴史を飛び越えた先で数多くの経験をし、お互いがパートナーとしての信頼関係を築いていく・・・というお話のようです。

 

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この美食家(というより貪食家)の神獣(というより珍獣)が「年(nián/ニエン)」のようです。ちょっと見た感じだと「不知道(bù zhīdào/プゥチーダオ)=知らねぇ」「不认识(bú rènshi/プゥレンシ)=わかんねぇ」をよく使うので、きっと力を失った際に知識も失った感じのお馬鹿キャラ。

 

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こちらがヒロインの「小舞(xiǎo wǔ/シャオウー)」。説明を正確には読み取れなかったのですが、どうも地球に墜落したときに「年」は「小舞」にぶつかって力の一部が「小舞」に移ってしまったようです。
秘密道具を扱う居候との冒険なので、二人の関係はややドラえもん的かもしれません。

 

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オープニングの映像はとても美しいです。
鳥が町の間を飛ぶシーンや本編の背景映像なんかは確かに星游记に近いものがあるかも。
星游记は資金不足で製作休止中とのことですが、自社製作はしたいけど資金が足りず受託製作で資金を貯めているということなのかな。ソフトウェア業界だとよく聞く話ですね・・・。
本当かどうかは分かりませんが、聞くところによると中国では手の込んだ背景画像でも一枚たったの40元(約500円)で買い叩かれるのだとか。中国のアニメ業界人は本当に苦しい状況で製作を行っているようです。
よりよい作品を制作するスタッフには正当な利益が行き渡る社会的な仕組みであれば良いのですけど、どうなんでしょ。
消費者の立場からしても、自分の好きな作品に正当な利益が渡らなければ、結局世の中から自分が楽しめるものがどんどん姿を消すことになるんだということが理解されていれば良いのですが。つまり正規のものを楽しみましょう。
数千数百円程度の対価を払わないために、何千万円もかけて製作される本当に自分の好きな作品が見れなくなるなんて、考えてみれば悲しい話ですよね。
・・・まあ何が言いたいのかというと、小小世界历险记DVDと中国アニソンCD出してよってだけの話ですが(笑

 

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本編は正直そんなに期待していなかったのですが、サンプルムービーの話はちょっと面白かった。

 

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「ツォツォツォ ヨゥヨゥヨゥ」
このシーン好きです。サンプルムービーの「兵圣」は「孫子が宮中の美女180人に兵法を教え込む」というエピソードが基になっているようですね。歴史に疎い私は当然の如くさっぱり知らないので参考Wikipedia
Wikipedia 孫子姫兵を勒す

2名が見せしめに斬首される部分はさすがにアレンジされているようです。
そのための珍獣か(笑

 

「飞越五千年」のオープニング動画
土豆 动画系列片《飞越五千年》片头
「飞越五千年」のサンプル動画「兵圣」
《飞越五千年》——《兵圣》

ちなみに、流石の中国アニメ流で当初から計画製作話数は100話だそうです。相変わらず凄い

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