「TO BE HERO 凸変英雄」がとても素晴らしかったので中国版挿入歌・EDの日本語訳など

初めて2B HEROを知ったときにはこんなラストになるとは微塵も想像していませんでした。
そもそも最終回まできちんと作られるとすら想像していませんでした。
とても素晴らしい作品に仕上がってしまったTO BE HEROなのですが、オリジナル中国版の素晴らしい最終話挿入歌が何故か日本版で流れていなかったので日本語訳などを書いておきます。

本編見てからじゃないと意味不明かと思いますしネタバレなので、
未視聴の方はニコニコチャンネルやdアニメなどでどうぞ
ニコニコチャンネル「TO BE HERO」
dアニメ「TO BE HERO」

※私には少し難しいところがあるので訳は大体な感じです

▼「TO BE HERO」中国語版最終話挿入歌 「时时」

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曲名:「时时(いつでも)」
作詞/作曲/編曲/歌: 林和夜

记得屋檐下 时钟嘀嗒嘀嗒
我常坐在你的肩膀 看雨后晚霞
軒下の時計がチクタク時を刻んでいたことを覚えてる
私はいつもあなたの肩の上で 雨上がりの夕焼けを見つめ

不擅长说的话 用笑容去表达
你扶我学会走路 向未来出发
上手く言葉に出来ない思いを 笑顔で伝えていた
あなたは私に未来への歩み方を教えてくれた

四季的风景 车声叮铃叮铃
你忙碌远行的身影 我总看不清
四季の風景 自転車のベルがチリンチリン
慌ただしく遠ざかっていくあなたの姿 はっきりと見えなくなっていった

叛逆期的安静 不在意的表情
心里依然愿意 等待天晴
反抗期の静けさ 気にかけない表情
心の中ではいつか晴れる日が来ることを願っていた

可我还未发现 加速了的时间
一点一点领先 变短了的永远
加速していく時間を 私はまだ見つけられず
少しずつ先へと過ぎ去って 短くなっていく永遠

“对不起 若人生能倒流回去,
爸爸一定更多更多地陪着你”
「ごめん もしも人生をやり直せるなら、
必ずパパはもっともっと君の側にいてあげるから」

你这样 对我说
却偏偏忘记了
あなたは私にそう話してくれたのに
そんなことも忘れてしまっていた

你为我 总为我
付出过那么那么多
あなたは私のために いつも私のために
あんなにも沢山のことをしてくれていたのに

其实我 总懦弱没能说出口
有你在的每一刻都是幸福的
本当は私、ずっと勇気が無くて言い出せなかった
あなたが側にいてくれる時間が何よりも幸せだったよ

若时光能带我 延长春夏过往
我希望 变坚强 为你带来更灿烂的阳光
もしも月日が私を連れて 長い長い春と夏を行き来出来るなら
もっと強くなって、あなたのために輝く陽の光になりたい

让当前 成为随时的新起点
带着昨天 守护着每一个今天
今という時間を いつでも新しいスタート地点として
昨日と共に 新しく迎える今日を守っていく

像变幻的晚霞蔓延在地平线
用时时的瞬间 创造与你崭新的笑颜
地平線にかかった揺らめく夕焼けのように
この一瞬一瞬の時間で 新しい笑顔をあなたとつくっていく

在向前 的时间 也能创造崭新的笑颜
前へと向かう時間の中で 新しい笑顔をつくっていけるから

【終】

日本語版ではこの挿入歌が流れるシーンでは日本語版の主題歌が流れていたのですが、当然ながら全く雰囲気が異なるんですよね。
ミンちゃんがパパと過ごした本当の思い出と願いを歌ったこの挿入歌は、歌詞も曲調も最終回の演出として非常にマッチする内容で作られていて、最終回ラストのあの瞬間を完璧に盛り上げるタイミングまで計算されているように感じます。
日本語版も字幕を入れてでもこのオリジナル版の挿入歌は入れて欲しかったです・・・。
日本語版の制作における若干の商業的なしがらみを感じずにはいられません。

▼「TO BE HERO」中国語版最終話ED曲 「我爹才没守护地球」

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曲名:「我爹才没守护地球(私のパパは地球を守ったりしない)」
作詞/作曲/編曲/歌: 林和夜

爹爹爹爹爹爹爹爹爹爹爹
爹爹爹爹爹爹在守护地球
パパパパパパパパパパパ
パパパパパパが地球を守ってる

爹爹爹爹爹爹爹爹爹爹爹
我爹爹 笨爹爹 在守护地球
パパパパパパパパパパパ
私のパパ、バカなパパが地球を守ってる

感谢你给我整个世界
像英雄在书里翻开新的一页
本の中のヒーローが新しい一ページを開いていくみたいに
私にこの世界を与えてくれてありがとう

勇敢向前 雨后晴天
为你多走一点点
温暖笑颜 每天都挂念
前向きに一歩歩きだすよ、雨上がりの晴れた空
あなたのために もっと先
あたたかい笑顔を毎日思い

看不见 却在身边
看不见 却在身边
会えないけど あなたのそばに
会えないけど あなたのそばに

【終】

 

▼通常のED歌詞はこちら
TO BE HERO 公式サイト 「私のパパが地球を守る 〜我爹守护地球〜」

日本語版はこのEDそのものが存在していないのですが、この歌も「パパは本当は現実の地球なんかを守っているわけじゃなく、現実で本当に守っていたのはミンちゃんの未来だった」ということを伝えるようなEDになってるんですよね。
ちなみに日本語版エンディングではこの歌の代わりに「この物語は夢オチではない」ということをアピールする、悪ノリと楽屋オチ感がする映像がぶっ込まれているのですが、この物語はむしろ夢オチでなければならないんじゃないかという気がします。(中国版では夢オチ否定は特に無し)
1話のだらしない親父の描写は、あくまでパパの後悔が回想として映像化されたものだからこそ物語が成り立つのであって、あそこから便器までが現実だとしてしまうと、結局親父は最初から最後までクソ親父ということになってしまうんじゃないでしょうか。
日本だと夢オチは悪だという固定観念で縛られてしまっている部分があるんじゃないかと若干感じさせられてしまいます。
あと個人的にはナベシン監督のセリフ回しは基本的に好きなのですが、相変わらずラストになると悪ノリと楽屋オチが度を過ぎている感じがしてちょっと残念です。いつもの話ですが普通に終わらせてください・・・。

▼ちなみに楽曲のMP3などは作者の林和夜さんがこちらで公開されています
【动画插曲+ED】《凸变英雄》第12集最终话

そんなわけで日本語版・中国語版を完全収録したBlu-rayの発売が待ち望まれます。
初回特典はモバイルバッテリー型モバイルバッテリーで(笑)

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4 件のコメント

  • >日本語版の制作における若干の商業的なしがらみを感じずにはいられません。
    それでも本作「TO BE HERO 凸変英雄」は日本で放送された中国系作品屈指の完成度でしたね。
    中国原作×日本製orハオライナーズ製(霊剣山ほか)
    中国資本→日本製アニメ(アイドルメモリーズほか)
    日中合作系は内容以前の問題で躓いている感がある。霊剣山やハオライナーズの極めて雑な作りはまともな計画/段取りの不在を強く示唆します。
    原作のアクセス稼ぎが出来れば何だって構わない、アニメは声優のプロモ&イベントのおまけ。
    テンセントなどは私企業ですし、中国アニメを発展させる責任もありませんが、このまま金満に胡坐をかいてゴミを量産するようでは、商業的にもいずれ不味くなるでしょう。
    オールチャイナ製に近い「TO BE HERO 凸変英雄」になぜ及ばないのか、検討していただきたいものです。

  • >まともな計画/段取りの不在
    この部分は確かに以前のハオライナーズのインタビューか何かで、まだ日本との連携が上手くいってないことを示唆するような発言がありましたね。
    お互いに経験を積んでいければこれから良くなっていくのかもしれません。

  • 年末放送していたハオライナーズ特番みたいなのでハオラオナーズの誰かがの自社&テンセント(WEBアニメ)を自画自賛してたけど、「それでこれかよ!」と突っ込まずにはおられない、視聴者を馬鹿にしたぶつ切りアニメばかり作ってますね・・・

  • 中国ではどんなものでも最大限の自信を持ってお届けするのが作法らしいので、まあその辺りは文化的な違いもあるのかもしれませんね

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