中国传媒大学の卒業生によるショートアニメ作品「如果我是英雄 Once a Hero」
もう一つの红领巾侠
※ウインドウ再生だと埋め込みプレイヤーの下に日本語字幕が出ると思います
▼ポスター画像
来自:http://www.lixia88725.com/once-a-hero.html
漫画のようなヒーローに憧れる空想少年と
顔に大きなアザを持った転校生の女の子のお話
二人はヒーロー漫画という共通した世界を共有して親友となる
ちなみに動画内の字幕英語と中国語音声は結構意味が違うところがあるようです。
日本語訳はどちらかというと中国語音声寄りの訳にしていますが、どちらにしても大体な感じなのでご了承のほどを。
このアニメを制作したのは中国传媒大学の卒業生の李夏さんで、卒業後に南カリフォルニア大学のアニメーション研究生として在籍中に制作されたアニメのようです。
そして李夏さんの中国传媒大学在籍中の卒業制作アニメはこの「红领巾侠 (THE RED)」
红领巾侠も漫画のヒーローに憧れる少年のお話なので、「如果我是英雄 Once a Hero」はもう一つの红领巾侠とも言えるのだと思います。
そんなわけで红领巾侠のような痛快アクション作品なのかと思いきや、苛烈ないじめがテーマとなっているかなり重い話で意表を突かれました。
この回り込みのシーンは3DCGだと分かりますが、他のシーンとあまり違和感が無いのは全体的に3DCGとのハイブリッドで制作されているということなんでしょうか。
女の子の仕草が可愛いですが、よく見ると(よく見なくても)全体的な絵面が危ない(笑)
拳銃で悪人を倒していくヒーローが好きな少女は、警官である父親の銃をこっそりと盗み出す。
初めてこのシーンを見たときと、一通り作品を見た後ではこの時の女の子の心理の捉え方が変わってしまうかもしれません。
たなびく旗の影がマントのように見える虚像のヒーロー
この微かな期待が絶望に変わるシーンの細かな表情の変化と、一呼吸ごとに荒くなる息づかいの演技に本当に驚きました。落胆する感情がダイレクトに伝わってくるかのようです。
友人との信頼関係を裏切ることの重大さは、やはり中国では日本よりもより大きいのかもしれませんね
転校生の女の子が文字通り袋叩きにされ流血するシーンは見てて辛くなった。