中国の弾幕動画サイト「AcFun」が動画共有アプリ「快手」に100%買収され、大規模求人も開始

中国の弾幕動画サイト「AcFun」がまたまた急展開を迎えています。
AcFunは大手動画共有アプリ「快手」に100%買収され、今後の活動拡大に向けて大規模求人活動を開始したようです。

▼AcFunと快手の微博での告知

来自:weibo @AcFun弹幕视频网

AcFun「これこそが正しい打開策!」

AcFunの買収は本日電撃発表されました。
左のキャラは快手のマスコット?(手君?)なんでしょうか。
ちなみに「快手」というのは中国版Instagramと呼ばれることもある写真共有アプリのようですが、最近は動画共有アプリの側面が強いようで、どちらかというとTikTok(斗音)と競合するような立場のアプリのようです。

AcFunの方はというと、競合する二次元系動画サイトである「ビリビリ動画」に大きく差を広げられて度々資金不足による閉鎖騒ぎを起こしているような状況で、今年2月には実際に2週間ほどサービス停止に陥っていました。

中国の弾幕動画サイト「AcFun」が資金不足によりサービスを停止した模様

 

そんなわけで、新たな支援者が現れなければまともに運営が続けられない状態だったところで快手がAcFunを買い取ったかたちのようです。

▼中国での報道記事
caijing.com.cn 快手完成对A站整体收购 A站将保持独立发展

記事によると快手はAcFunの株式を100%取得したとのことですが、AcFun運営の独立性は維持したまま、今後資金や技術面でAcFunを支援していくとのこと。

ちなみにAcFunは今年2月の時点で給与未払いが続き大半のスタッフが離れてしまったという話でしたが・・・。

どうも快手による買収を機に今後は活動を拡大していくようで、現在かなり大規模な求人が行われています

▼AcFunの求人広告

来自:weibo @AcFun弹幕视频网

計240名近い大規模な求人活動。
これだけ人を集めるということは、やはり噂通り元々のスタッフはほとんど離散してしまっていたんでしょうね。
何度でも不死鳥の如く蘇るAcFunの今後の再発展にも期待しておきます。

 

 

 

 

 

 

(そっちも気になるのよ的おまけ)

そもそもAcFunの株式は過半数を奥飛娯楽が取得していたのですが、奥飛娯楽がAcFunを手放したという点も気になりますね。
奥飛娯楽は3年程前にAcFunも含めて膨大なアニメ・コミック関連企業を買収したのですが、どれもイマイチ上手く活用出来ている話を聞きません・・・。

「巴啦啦小魔仙」の奥飛動漫が、「十万個冷笑話」「雛蜂」のアニメ企業・有妖気を買収したですと!

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2 件のコメント

  • 先日AcFunで新しい配信アニメが始まったのを見て資金に余裕が出来たのかな?と思っていたのですが、こういう事だったんですね
    これを期にAcFunの運営が安定する事を願っています
    奥飛娯楽はAcFunに出資していただけだと思っていたのですが株式の過半数取得していたのですね
    出資だけだと思っていたので、AcFunが2月に資金尽きた時は奥飛娯楽からの追加融資は無いのかな?とだけ思っていたのですが、株式を過半数取得している会社が潰れそうなのに放ったままにしているのはオカシイですね
    ちゃに丸さんが書かれているように取り込んだ会社を上手く活用出来ていませんね
    そうい言えば、実写もアニメも盛んに作られていた「巴啦啦小魔仙」も最近の活動が見えませんし「十万個冷笑話」も何もやっていない?
    奥飛娯楽自体の業績って今どうなっているんでしょうねえ…資金集めでAcFunを売りやすくする為に潰しかけたのかしらん?

    • 1つ間違えことは、acfunの大株主は奥飛ではなく、奥飛の理事長蔡東青であった。ちなみにほかの株主はyouku、アリババ、ソフトバンク(中国)です。本来ならtiktokを擁する今日頭条が先に手を出そうと思いましたが、こうなると色々やばいと快手が動い始めました。結果として関わった各位とも満足されたので、何も言えませんけれども、acfunの先の行方はまだ不明確なので、続きは見

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