冒険アクション物の中国アニメ「星遊記」

冒険バトルアクション物の中国アニメ「星游记(xīng yóujì/シンヨウジー)」。英語タイトルは「Rainbow Sea」
2011年製作で、製作会社は北京卡酷传媒と北京优扬文化传媒。
前にも少しだけ紹介しましたが、中国ではとても高い人気がある中国国産アニメです。

 

 

宇宙への冒険心を胸に秘めた少年の物語を描いた作品です。
最初に語られる物語背景のところを少しだけ訳してみます。

k55.jpg
たとえ人々が自由に宇宙を飛びまわれる時代であっても、
宇宙には依然としてすべての生命にとっての禁止区域が存在する。
“ブラックホール”
この冷酷な星は付近に存在するいかなるものをも飲み込んでしまう。
生命はおろか、あらゆる物質、光でさえも。
どんなに勇敢な冒険者であっても、その恐ろしい名前を語ろうともしたがらなかった。
しかし、とある日
炎のように赤い服を身にまとった一人の男が全宇宙にこう宣言した。
「ブラックホールの奥底には“虹の海”と呼ばれる奇跡の地がある。」
「いたるところに宝石が存在し、黄金の川が流れ、空には色鮮やかな巨大な虹が架かっている。」
「そこに辿り着いた者は、どんな願いをもかなえることが出来る。」
この宣言は全宇宙を熱狂させた。
宇宙中から集まってきた冒険者たちが、赤服の男の後を追いブラックホールへと向かって行った。
だがしかし、結局誰一人として戻ってくることはなかった。
冒険者達と共に姿を消した赤服の男は、のちに“红魔鬼”と呼ばれ忌み嫌われるようになり、
“虹の海”もまた、史上最大の虚言とされるようになった。
それから十年。
これは銀河系の片隅にある地球でのお話。

 

まぁ、なんでしょうか・・・。
ひとつなぎの大秘宝でも隠されてそうな勢いです。

k58.jpg
この物語の主人公「麦当(mài dāng/メイダン)」は虹の海伝説を今でも信じており、宇宙を冒険するために地球を飛び出そうとする。
さすがに凧じゃ無理があるんじゃないだろうか・・・。

 

k56.jpg
主人公達と敵対するのは、人々が地球を飛び出して宇宙へ向かうことを阻止する謎の組織「银河眼大头钉部队(yínhé yǎn dàtóu dīng bùduì/インハイェンタートウディンブトイ)=銀河の眼・画びょう部隊」。
人々が宇宙に出て行かないように監視し、画びょうのように地上に貼り付けておくという意味なんでしょうか。
「嘿哈(hēi hā/ヘイハ)」の掛け声と共にピョコピョコ敬礼?する動きが間抜けな感じで面白いです(笑

 

k57.jpg
彩虹石という宝石の力で不思議な能力が得られるようです。
拳が肉まんのようになって飛んでいく肉まん拳。
この作品はバトルシーンのアニメーションにかなりこだわりがありそうですが、そういえば中国のアニメでは顔が歪むほどに直接殴りあうような戦闘は珍しいように感じます。やはり暴力シーンとして扱われて審査が通りにくいんですかねぇ。
中国アニメは一通り作品(26話とか52話分)が完成してから審査しているようなので、万一審査が通らなかった場合の影響が大きそうですし。
妥協しないギリギリの表現で攻めているところも人気なのかも。

爱奇艺の「星游记」配信サイト
CNTVの「星游记」配信サイト

あとエンディング曲がすごくいいです。

スポンサーリンク

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.